このページの最大の目的は、web上のMedia
Playerコンテンツの再生にあります。通常、こういう場合はブラウザからリンクを開くとpluginでhelper
applicationが起動というカタチになっていると思います。mplayerの場合、Pluggerなどでpluginとして動作させることも可能
ですが、実際のところ使い勝手はあまりよくありません。Pluggerを使っている場合はMedia Playerコンテンツはコメントアウトすることをお薦めします。と言うことで、ここではスマートではありませんが、未設定のファイルタイプに対するアプリケーショ
ンの選択で対処することにします。なんのことはないデフォルトの動作です。まぁ、こうしたからと言って、さほどの手間でもないし、こうしておけば、通常の
再生やWine+Media Player、または次項で取り上げる録音・録画をその時々に選択できるというメリットもあるでしょう。
ここでの要点は、マイクロソフトが提唱しているASXファイルの扱いになります。ASXファイルは、Media
PlayerコンテンツのURLを含む十行前後の小さなテキストファイルです。多くの場合、Media
Playerコンテンツへのリンクは、このASXファイルになっています。つまり、Media
Playerコンテンツへのリンクを開くと、このただのテキストファイルでしかないASXファイルを開くことになります。mplayerは、このasx
ファイルを開いてそこに書いてあるURLを読んでweb上のコンテンツを再生します。
mozillaは、未定義ファイルをヘルパーアプリケーションにわたす場合、一時ファイルとして、/tmpへダウンロードし、そのファイルをヘルパーアプ
リケーションにわたします。ですので、アプリケーションの選択でmplayerを選択すれば、件のASXファイルもmplayerにわたされ、なんの問題
もないはずなのですが、残念ながら今のところうまくいきません。なぜなら、それは、mplayerはバックグランドからは起動できないという制限があるた
めで、mozillaは、それらのアプリケーションをバックグランドから起動させようとするからです。これをやると、mozillaが固まります。
これを回避するため、一旦、端末を起動させ、そこからmplayerを動かしてやります。具体的には、以下のようなスクリプトを書いて適当なところに保存
します。実行権限をつけることをお忘れなく。
#!/bin/sh
kterm -e mplayer -vo xv -ao sdl $1
もちろん、-voなどのオプションなどは個々の環境に合わせてください。
2004.2.19 追記
mplayerのヴァージョン(1.0pre3で確認)によっては、ASXファイルからうまくmmsサーバのURLを取り出せないようです。この場合、自分で切り出してわたしてやります。上記のスクリプトの代わりに下のようなスクリプトで対応します。
#!/bin/sh
asx=`grep -i '<ASX version' $1`
if [ "$asx" ];then
mms=`awk 'BEGIN{RS="<"}{print}' $1 |grep -i 'Ref href' |cut -d'"' -f2`
else
echo "this is not ASX file."
mms=$1
fi
echo $mms
kterm -e mplayer -vo xv -ao sdl $mms
このスクリプトはASXファイルでないときは、そのファイルをそのままmplayerにわたしますが、その場合、なぜか1.0pre3は、端末から起動することができないようです。つまり、端末から、
kterm -e mplayer test.mpeg
が実行できません。ASXファイル(再生元がURLの場合)ではこの問題はないようです。ならば端末をいちいち起動せず直接、
mplayer test.mpeg
というようにしてやればよさそうなものですが、端末を起動し、そこから
mplayerを実行させるようなスクリプトでないとmozillaではmplayerを実行できません、mozillaが固まります。ただし、これらの問
題は、mplayerをpluginから起動するときには生じないようです。
このファイルをつくったら、mozillaからMedia
Playerコンテンツへのリンクを開いてみます。ただし、直接mmsサーバへリンクのはってあるものはダメです。ASXファイル(または、WAXファイ
ル)へのリンクです。そうすると、未定義ファイルを開くアプリケーション選択ウィンドがでて来ると思います。そこで、今作った実行ファイルを選択してくだ
さい。デフォルトではxanimになってるかと思いますが、″詳細″からこれを変更しておくのもいいでしょう。MIMEタイプは、video/x-ms-
asfにでもしておいてください。これで再生されるはずです。ただし、mplayerでは一部接続できないサーバもあるようです。
さて、ここまで二つの問題点についてふれましたが、ここで再度ふれておきます。一つは、直前に言及した一部接続できないサーバがあることで、この問題は残
念ながら単純には解決不能のようです。もう一つの問題は、リンク先が直接mmsサーバのURLになっている場合、mozillaはなにもしてくれないこと
でした。リンクのプロパティからURLを調べることはできるので、これを見て手打ちでmplayerを起動させてやればいいだけの話ですが、ちょっと面倒
です。ここらへんはmozillaになんとかしてもらいたいものです。
また、ここで取り上げている方法は、MIMEタイプがvideoやaudioならば問題ないのですが、application/x-mplayer2とか
だと対応できません。少なくとも私はできていません。Yahoo! BBのホームページ、
http://bb.yahoo.co.jp/にmozillaなどでアクセス
したことのある人はわかると思いますが、いつもpluginをインストールするか?と聞かれてしまいます。こういうのは、どうも私の力ではどうにもならな
さそうなので不愉快ではありますが、ほっといてあります。
ひとまずこれで、mplayerによるMedia Playerコンテンツの再生に関しては終わりです。
6.Media
Playerコンテンツを録音・録画する